ごあいさつ

沖縄県看護連盟会長  下地 孝子

 「届けよう看護の声を! 私たちの未来へ」

   立秋とは名ばかりの暑い日が続いておりますが、皆さまにはお変わりなくお過ごしのことと思います。去った台風6号では、約1週間に渡る停滞と迷走で多くの皆様が長期にわたる停電や断水等に見舞われました。看護職の皆さまにおいては、台風の最中も出勤し傷病者の看護にあたられたことに対し、心からの敬意と感謝を申し上げます。

   この度、沖縄県看護連盟の運営を16年に渡り担われた福原会長の後を引き継ぎ、81日付で就任いたしました。この様な大役で責任の重大さに身の引き締まる思いです。就任にあたり、改めて看護連盟設立の背景や、これまでの取り組みについて、先輩諸氏の思いや活動内容に触れる機会を頂きました。沖縄県で看護連盟活動が開始されたのは昭和52年で当時は事務所もなく、ご自分の自宅を事務所代わりに活動を開始されたと伺いました。私自身は昭和53年に看護師として働き始めました。県立中部病院に就職し、入職3年目頃に看護連盟の選挙活動に触れる機会があり、当時の組織代表「寺沼先生」の選挙運動の一環として、事務所で電話作戦をしたのを鮮明に覚えています。それ以後は連盟の活動に参画する機会はありませんでしたが、看護管理者としては看護協会と看護連盟の活動について機会あるごとに後輩の皆様に伝えてまいりました。

  この3年間の新型コロナ感染症との闘いの中で、看護職の存在の重要性が社会に認識され、「補助金事業」「看護職員処遇改善評価料」の新設と「国家公務員医療職俸給表(三)」が改正されました。しかしながら、看護が専門職としての役割を果たし、誇りをもって長く働き続けられる職場にするためには、働く場の環境整備と引き続き処遇改善への取り組みが必要です。看護政策の実現に向け、看護協会と看護連盟が力を合わせて、国政の場に議員を送りだし「看護の現場の声」を届けましょう。

  役員一同一致団結し、関係機関のご指導のもと、看護連盟の活動を前進させていきたいと決意を新たにしているところです。 引き続き会員の皆様のご支援とご協力を賜りますよう宜しくお願いいたします。